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湘南の星空

~ 湘南から星のある風景を ~

天体写真の画像処理1

皆さんこんばんは。
週末が晴れませんね・・・。
今日の夕方はとてもいい天気でした。月夜なのでナローバンドでの撮影をしようと、望遠鏡を組み立てオートガイドの設定を行いピント調整し終え、さぁこれから撮影!!!となったところで雲がわき始めました。とほほ。

ネタもないので、備忘録を兼ねて現時点での自分の画像処理を紹介したいと思います。
ここでご注意ですが、自分が紹介するやり方が正しいという訳ではありません。自分も結構我流で画像処理しています。もしもっと良い方法があったら、是非是非紹介していただきたいです。
なお画像処理ソフトはPhotoshop CCになります。

☆ ベース画像
馬頭01
ネタは2年前の秋に撮った馬頭星雲になります。
この画像になるまでの下ごしらえとしては、RAP2によるダーク補正、フラット補正をしています。その後CCDStaks2でコンポジット処理を行い、Pixinsightで現像処理を行っています。
さらにPhotoshop CCでカブリ処理とゴースト処理(アルニタクのゴーストが出たので)を行った状態です。画面左のヒストリーにブラシツールが多量に有りますが、ゴースト処理の名残です(笑)。
実はここまでの処理が結構肝で、強調処理の前にどれだけカブリの無い画像を用意できるかが、最終的にきれいな絵にするための条件になってきます。

今日紹介するのは、強調処理に入る前のノイズ処理です。
と言うのも、これまではノイズ処理を最後に行っていたのですが、どうしてもザラザラ感が残っていました。そのため強調処理を行う前に軽くノイズ処理を行おうと言うのが今回紹介する内容です。2回前に紹介したオリオン大星雲はこの処理を行っていまして、結構効果がありました。
ただし全体にノイズ処理をかけると明るい部分の解像感にも影響が出そうなので、特にノイズが目立つ暗い部分にノイズ処理をかけようというのが狙いになります。
強調処理でのコントラストを上げるときは、中間部分のコントラストを上げる(トーンカーブで言うと傾きを大きくする)ます。暗い部分のコントラストを上げるとノイズも目立ってきます。この暗い部分のノイズ感を抑えたいのです。

☆ ベース画像をコピー
馬頭02
これからノイズ処理を行う際にマスクを使うのですが、そのマスク作りのためにベース画像をコピーします。

☆ コピー画像をモノクロ化
馬頭03
マスクにはカラー情報は不要ですので、モノクロ化します。
イメージ > 色調補正 > 白黒
でモノクロ化します。カラースライダーが出てきますが特に調整せずにそのままOKを押します。

☆ 諧調を反転させ切り詰める
馬頭04
マスクを使うと白い部分に処理が効いていきます。単純にモノクロ化した画像のマスクを用いて処理をすると、明るいところに効いてしまいます。今回は暗い部分に処理をかけたいので、モノクロ化した画像を
イメージ > 色調補正 > 画像の反転
で反転させます。すると暗い部分は灰色っぽくなるので、処理が効きやすくなるようハイライトスライダーを左に動かして明るくします。
さらに、明るい部分には処理をかけたくないので、シャドウのスライダーを右に動かして処理をかけない範囲を決めます。上の画像はその結果になります。マスク画像になります。

☆ ノイズ処理する画像を準備
馬頭05
ノイズ処理する画像を用意します。
ベース画像をもう一回コピペし、黄色い矢印の先のコマンドを押してベクトルマスクを追加します。

☆ マスク画像をコピペ
馬頭06
ベクトルマスクの部分に2つ上で作成したマスク画像をコピペします。するとベクトルマスクにマスク画像が表示されます。
この状態でこの画像に処理をかけると、暗い部分に処理が適応されます。ノイズ処理をかけるとマスク画像の白い部分に効果がかかるという訳です。

☆ 効果を判りやすくするための切り詰め
馬頭07
普段はこんなことしませんが、ノイズ処理の効果を判りやすくするためにレベル補正で切り詰めました。コンポジットした画像を処理していますが、結構ノイズが乗ってざらついているのが判ります。

☆ ノイズ処理に入ります
馬頭08
私の場合、この段階のノイズ処理にはCameraRawのノイズ処理を使っています。
フィルター > Camera Raw フィルター
を押します。

☆ いよいよノイズ処理
馬頭09
Camera Raw フィルター コマンドのディテール(上三角2本絵)を押して、「輝度」と「カラー」を調整します。ここでガッツリかけてしまうと、のっぺりとした画像になってしまい後からの修正ができませんので、かる~くかけます。私は両方とも10にしています。あくまでも参考値なので自分の好みを見つけてください。

☆ ノイズ処理の結果
馬頭10
3つ前と比べてちょっとノイズが緩和されたと思います。表示は8bitなのではっきりは判り難いですが、強調処理を行うとこれでも結構効果があることが判ります。

あとはベース画像とノイズ処理をした画像を結合すれば、ノイズ処理後の画像として完成です。別名保存しておきます。


次回からは強調処理をしてみます。
続きます。


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画像処理 | コメント:8 | トラックバック:0 |
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コメント

いとうさん、おはようございます。

自分はノイズ処理は最後にかけていて、強く処理してもなかなか滑らかにならないのですが、この方法は良さそうですね~

この後の強調処理後もノイズ処理を軽くかけるのでしょうか?


2017-02-05 Sun 08:35 | URL | KENYA [ 編集 ]
KENYAさんおはようございます。

私もちょっと前までは最後にノイズ処理をかけていましたが、特に分子雲のザラつきは改善できませんでした。強調処理でノイズも強調されたのだと思います。

また、強調処理前にノイズ処理を行なっても、仕上げ段階でもう一度ノイズ処理をかけています。仕上げ段階でのノイズ処理はこの方法とは別で、NikCollectionで全体的にかけています。この方法は後日紹介しますね。
2017-02-05 Sun 09:32 | URL | いとう [ 編集 ]
いとうさん、こんにちは。

やあ、ありがとうございます。
流石ですね、何となく流れがわかりました。
ネットあちこち見てもよくわからないけど、この説明は大事なエキスしかないのですごくわかりやすいです。


最後に説明された「あとはベース画像とノイズ処理をした画像を結合、、、、」の結合ってどうやるの?
ちょっと恥ずかしい質問だけどおせえて♪

次の強調処理も楽しみにしていま~す(^_^)
2017-02-05 Sun 14:06 | URL | YOCCHAN [ 編集 ]
YOCCHANさんこんにちは。
そうなんですよね。ネットで手法は書いていても手順が無いのが多いですよね。なので、手順も大公開です。

で「結合」ですが、ノイズ処理した画像と一番下のベース画像をシフト押しながらアクティブにして右クリックで「レイヤーを結合」とするか、ノイズ処理した画像とベース画像以外を削除して、右クリックで「統合」するかのどちらかでOKですよ。
2017-02-05 Sun 14:32 | URL | いとう [ 編集 ]
いとうさん、わかりやすい説明ありがとございます。

今日はよく理解できたので乾~杯、です(^_^)
2017-02-05 Sun 15:47 | URL | YOCCHAN [ 編集 ]
YOCCHANさんこんばんは。

もっといい方法があるかもしれないので、参考程度に試してくださいね。
2017-02-05 Sun 20:39 | URL | いとう [ 編集 ]
いとうさんこんばんは。
画像処理の手法ありがとうございます!
まだまだ理解できるレベルではありませんが、マスク処理のやり方を只今勉強中です(^^;
ステラ7とライトルームで主に行っておりますが、今回紹介して頂いたやり方にもいずれは挑戦してみます!
2017-02-07 Tue 21:48 | URL | kazumiya [ 編集 ]
kazumiyaさんこんばんは。

私も勉強中の身なのでまだまだなのですが、自分なりに良いなぁと思ったことは紹介したいと思います。
マスク処理は天体写真の画像処理には欠かせないと思っています。ぜひ挑戦されてください。私も最初は訳も分からず右往左往していましたが、理屈を理解すると意外と簡単にできるようになりますよ。
2017-02-07 Tue 22:08 | URL | いとう [ 編集 ]

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