湘南の星空

~ 湘南から星のある風景を ~

冬の一等星達

皆さんこんばんは。
明日は待ちに待った新月期の休日ですが、またもや天気が良くなさそうです。困ったものですね。

今夜紹介するのは冬の一等星達です。
冬の恒星たちは明るく、また、気流の関係で瞬く日が多いのでとても華やかに見えます。青白い星や赤っぽい星など、色も様々で見ている者を楽しませてくれます。

☆ 冬の一等星達
冬の一等星
広角の20mmで撮っています。ただ、デジで天体写真を撮り始めの2年前のものです。このころはまだ撮り方も解らず、IOS800でトータル20分で撮っていて、露光が圧倒的に足りないためムラムラで画質も荒いです。ちゃんと撮らないとダメだなぁ。

☆ 冬の一等星(星名入り)
冬の一等星1
ご存知の方も多いでしょうが、一等星に名前を入れてみました。
では、北から順に望遠鏡で見た恒星を紹介します。なお、写真は全て同じ倍率、露光時間、ホワイトバランスで撮っています。明るさの違いや色の違いをお楽しみください。また、写真の上側が北になります。

☆ カペラ
カペラ
ぎょしゃ座の主星。肉眼でも黄色に見えます。地球からの距離が約43光年にある、黄色巨星です。

☆ カストル
カストル
2等星と3等星の星が、4.8秒離れた連星です。小口径の望遠鏡でも比較的見やすいです。地球からの距離が約50光年。
二重星に見えますが、実は六重星だそうです。

☆ ポルックス
ポルックス
ややオレンジがかった黄色に見えます。地球からの距離が約34光年。

☆ アルデバラン
アルデバラン
おうし座にオレンジ色で輝く巨星です。太陽の44倍くらい膨らんでいるそうです。地球からの距離約49光年。

☆ プロキオン
プロキオン
小犬座に輝く白い星。冬の大三角を構成する星のひとつでもあります。地球からの距離が約11光年と比較的近くにあります。
これも連星ですが、私の望遠鏡では2つに分かれては見えません。

☆ ベテルギウス
ベテルギウス
オリオン座にオレンジ色に輝く明るい星。数年前に超新星爆発を起こす日が近い可能性があるとの報道があった星です。赤いですねぇ。地球からの距離が約500光年。遠いのに地球でも良く見えるのは、この星が強烈に明るいからです。

☆ リゲル
リゲル
三ツ星を挟んでベテルギウスの反対側に青白く輝く青色巨星。距離にして約770光年。
写真では下の方にあわ~く、伴星が写っています。二重星です。

☆ シリウス
シリウス
全天で最も明るい恒星。やはり別格ですねぇ。冬の一等星の中でも最も地球に近い位置にあります。8.6光年。白色矮星からなる伴星を持っていて、大きな望遠鏡では見ることができます。この写真では写っていませんが、いつかシリウスの伴星を写してみたいですね。

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星景(湘南以外) | コメント:8 | トラックバック:0 |

オリオン大星雲の仕上げ

皆さんこんばんは。
寒い日々が続きます。日本海側の大雪は大変なことになっていますね。被害に遭われた方にはお見舞い申し上げます。

本日は昨年11月に撮ったオリオン大星雲の分子雲の写真の再調整になります。

20161105_M42_BRGA
あまり変わらないようにも見えますが、以下の点を注意して最初からやり直しました。

1.ノイズ軽減
  前回は強調処理の中でノイズ感がかなり出てしまいました。今回は強調処理する前に軽くノイズ処理をして、仕上げ時にもノイズ処理を行いました。その結果分子雲が滑らかになりました。

2.分子雲を控えめに
 前回は分子雲を炙ぶった結果、却ってオリオン大星雲の輝きが目立たなくなった気がします。今回は控えめに炙りました。

3.トラペジウムあたりの飽和処理
 この写真の撮影時、トラペジウムを対象とした露光時間の短い撮影はしませんでした。そこで2年前にD800で撮影したISO1600、露出30秒の画像データを用いました。HDR処理に組み込むことで、前回は飽和したトラペジウム周辺を表現できるギリギリの明るさになるよう処理しています。

4.カラーバランス調整
 前回は全体的にRが強かったので、あえてRのコントラストを下げました。

5.輝星の肥大軽減
 強調処理の際に輝星が肥大するのをマスク処理で抑えました。

前回よりは見やすくなったかなと思います。

最近のオリオン大星雲は、HDR処理で飽和した部分の復元を行うのが主流になっているようです。このHDR処理は、ちょとした加減の違いで全くと言っていいほどの異なる写真にもなってしまいます。今流行りは、トラペジウムをしっかり分解して、星雲の淡いところもしっかり出すやり方でしょうか。ハッブル宇宙望遠鏡の画像が影響している気がします。

このような表現も勿論ありですし素晴らしい写真も多いですが、自分としては明るいラペジウムを明るく表現したいんですよねぇ。ガッツ~ンと。イメージは望遠鏡で覗いた時の印象を更に明るく。その結果、トラペジウム周辺が飽和寸前まで明るい、このような表現となりました。



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天体写真 | コメント:6 | トラックバック:0 |

マルカリアンチェ~ン

皆さんこんばんは。

今夜紹介するのは、マルカリアンチェーンです。前で紹介した肉丸さんを撮った後に撮りました。

☆ マルカリアンチェーン
20170102_マルカリアン_ブログ1
写真の縦が約1.5°、横が2°程の範囲になります。お月様が縦に3個、横に4個並ぶ計算です。こうしてみると意外とデカい銀河系星雲もありますね。

☆ マルカリアンチェーン(番号入り)
20170102_マルカリアン_ブログ2
この中でも代表的なM86までの距離は、約6000万光年とも言われています。遠いですね。
楕円銀河が多い中NGC4438は特徴的で、腕(?)みたいなのが写っています。これを強調しようとするとまだまだ露光が足りないようです。

☆ マルカリアンチェーン(小さい銀河に矢印つけてみた)
20170102_マルカリアン_ブログ3
メシエ天体やNGC天体以外にもたっくさんの銀河が写っています。黄色い矢印の先にあるのが銀河らしき天体。これだけでも37個あります。メシエ天体、NGC天体と合わせると51個。銀河団と言われるにふさわしい大集合です。


【撮影データ】
■撮影日 / 撮影場所 / 気温
 2017年1月2日 / 自宅(鎌倉市) / 3~1℃
■カメラ / レンズ
 Nikon D810A / FS128(焦点距離:1040mm)
■ISO / 露光時間
 1600 / 300s×30枚
■ 赤道儀
 初代アトラクス+M-GEN
■SW
 RAP2(ダーク、フラット処理)
 CCDStack2(コンポジット処理)
 PixInsight(現像処理)
 Photoshop CC(色調調整、コントラスト調整等)
■その他
 ASTRO LPR Filter Type 2
 ディザリング(約2Pixel単位)


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天体写真 | コメント:4 | トラックバック:0 |

獅子の鼻先の肉丸さん

皆さんこんばんは。

今鎌倉は激しい雨と風です。晴天が続いていたので久しぶりの雨で空気も潤うことでしょう。新月期ではないので気にはなりません(笑)。
今日紹介するのは、獅子座の鼻先にある銀河系星雲です。

☆ NGC2903
20170101_NGC2903
自宅の鎌倉市からの肉丸さん(NGC2903)です。約3000万光年離れた棒渦巻銀河です。
今年からディザリングで撮影するようにしました。ディザリングについては後日書かせていただきますが、ディザリングの効果でノイズ処理がかなり楽になりました。お試しで撮ったのですが、意外に細かいところも描写できました。暗い空で撮ったら面白いでしょうね。
肉丸さんの周辺にも小さな銀河がちらほら写っています。西(右)の方には、コンパクト銀河団が写っているようです。何かは知りませんが(笑)。
街中からでも写るものです。

ただ、撮影時の失敗もあって・・・。

肉丸さんを撮った後に別の対象を撮ろうと鏡筒を動かそうとしたら、人差し指1本で簡単に赤経方向に動いたのです。なんと、赤経方向のクランプを閉め忘れて撮影していたのです。これにはさすがに撮影中のブレ量産による大量のボツを覚悟しました。
しかし確認してみたらボツは6枚ほど。30分の露光の損失ですみました。望遠鏡とウェイトのバランスを追い込んでいたのが良かったようです。

何事も事前の確認が大切ですね・・・。


【撮影データ】
■撮影日 / 撮影場所 / 気温
 2017年1月2日 / 自宅(鎌倉市) / 4℃
■カメラ / レンズ
 Nikon D810A / FS128(焦点距離:1040mm)
■ISO / 露光時間
 1250 / 300s×24枚
■ 赤道儀
 初代アトラクス+M-GEN
■SW
 RAP2(ダーク、フラット処理)
 CCDStack2(コンポジット処理)
 PixInsight(現像処理)
 Photoshop CC(色調調整、コントラスト調整等)
■その他
 ASTRO LPR Filter Type 2
 ディザリング(約2Pixel単位)
 90%にトリミング

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天体写真 | コメント:4 | トラックバック:0 |

散開星団三種

皆さんこんばんは。

昨日のしぶんぎ座流星群は見られたでしょうか? 鎌倉は雲に覆われました。ところどころに見える雲の隙間から流星が見えるかと、ちょっとだけ粘りましたが見事玉砕しました。

本日アップするのは昨年末自宅から撮った散開星団です。

☆M35
12161229_M35_ブログ
M35:ふたご座カストルの足元にある散開星団です。距離にして約3000光年。28光年の範囲に約2000個の恒星が集まっています。
M35の南西には球状星団みたいなNGC2158が見えます。M35とは異なり黄色からオレンジの星で構成されています。色の違いがでて面白いです。

☆M41
12161229_M41_ブログ
M41:おおいぬ座のシリウスの南に見える散開星団。距離は約2300光年。25光年の範囲に約100個の恒星が集まっています。

M44
12161229_M44_ブログ
M44:かに座のど真ん中にある散開星団。空の暗いところでは肉眼でも存在が判ります。距離は約600光年。16光年の範囲に約200個の星が集まっているそうです。
このM44はちと画角が狭すぎましたが、星の隙間に銀河系星雲がちらほら見られます。時間かけて撮ると面白そうです。

M35とM41は天の川の中にあるため微光星が多いです。M44は天の川から外れているので微光星は少ないのですが、銀河系の外が見えやすいのか、銀河系星雲が写りこみます。星団の位置のちょっとした違いが写り方にも影響し面白いです。


【撮影データ】
■撮影日 / 撮影場所 / 気温
 2016年12月29日 / 自宅(鎌倉市) / 4℃
■カメラ / レンズ
 Nikon D810A / FS128(焦点距離:1040mm)
■ISO / 露光時間
 M35:1600 / 180s×20枚
 M41:3200 / 180s×21枚
 M44:3200 / 180s×15枚
■ 赤道儀
 初代アトラクス+M-GEN
■SW
 RAP2(ダーク、フラット処理)
 CCDStack2(コンポジット処理)
 PixInsight(現像処理)
 Photoshop CC(色調調整、コントラスト調整等)
■その他
 ASTRO LPR Filter Type 2
 95%にトリミング

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火星と海王星の大接近

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

2017年最初の撮影は火星と海王星の大接近でした。過去に海王星は見たことが無かったので、火星が良い目印となり観察/撮影することができました。
撮影時の火星までの距離が約2.4億km、海王星までは約45億km。火星表面の模様は飽和してしまいましたが、海王星の青緑色をきちんと出すことができました。

☆ 火星と海王星の大接近
20170101_火星海王星


【撮影データ】
■撮影日 / 撮影場所 / 気温
 2017年1月1日18時ころ / 自宅(鎌倉市) / 6℃
■カメラ / レンズ
 Nikon D810A / FS128(焦点距離:1040mm)
■ISO / 露光時間
 3200 / 1s×25枚
■ 赤道儀
 初代アトラクス(ノータッチガイド)
■SW
 LightRoom (現像処理)
 Photoshop CC(色調調整、コントラスト調整等)
■その他
 アイピース(Pentax XP-8)による拡大撮影


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