湘南の星空

~ 湘南から星のある風景を ~

星景写真の画像処理その3(ヒストグラム編)

皆さんこんばんは。
今夜は画像処理第三弾になります。

今日はヒストグラムついて書こうかと思います。富士山の画像処理を行う前の基礎知識です。
実はこのヒストグラム、私自身解っているようであまり解っていませんでした。自分が理解したことを書きたいと思います(そんなの解っているよ!と言う方はすいません)。
でも、調整方法まで含めると、意外と書いているサイトは無いんですよね~。

ヒストグラム1
先日アップしたM31です。左側にヒストグラムを載せています。
ヒストグラムはこの例だと、RGBそれぞれの諧調(横軸)の明るさがどれだけ存在しているか(縦軸)の情報量を示しています。このM31ですと諧調0から40くらいまでは何も情報は無く、40付近で突然ピークになり、その後255に向かって落ちていることが判ります。

で、よくコントラストが高い低いと言いますが、ヒストグラムでどのようなことなのでしょう。

ヒストグラム2
レベル補正で「出力レベル」を下は100、上は150にしました。この操作は、レベル0の入力値を100として出力し、レベル255の入力値を150として出力していることを示します。つまり、入力に対して出力を制限した、コントラストの低い画像になります。
ヒストグラムを見てみましょう。中央に寄っていますね。もちろん一番低いところは100、一番高いところは150です。それより外側の諧調を使っていない(つまり情報が無い)のです。
また、このことから画像のコントラストを落としたい場合は、レベル補正で「出力レベル」を調整すれば良いということも判ります。

ヒストグラム3
今度はレベル補正で上側の入力レベルを調整してみます。シャドウ側のレベルを40、ハイライト側のレベルを200とします。そうすると、もともと入力値としてあったはずの0から39の諧調は諧調0に、201から255の諧調は諧調255になります。つまり、真っ黒か真っ白です。その結果M31の周辺の夜空は真っ黒、中心部は完全に飽和してしまいます。
ヒストグラムを見てみましょう。最初のヒストグラムと比較して、横軸いっぱいいっぱいに使っていますが、左端(諧調0)と右端(諧調255)の情報量が多く突き抜けていますね。コントラストが非常に高い状態です(もちろん高すぎです)。
また、このことから画像のコントラストを上げたい場合は、レベル補正で「入力レベル」を調整すれば良いことが判ります。

画像調整するときはヒストグラムを見ながら行い、極端なシャドウやハイライトに振ることが無いようにします。感覚に頼らない画像処理に近づきます。

なお、今回は中間スライダーの話はあえてしませんでした。次の機会に。


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星景写真の画像処理その2(マスク実演編)

皆さんこんばんは。
今のところ今週末は晴れそうです。いや晴れてほしいです。本当に。

今夜も画像処理についてです。
昨日、マスクの作り方を紹介しましたが、そのマスクを使って処理してみましょう。

名称未設定12
マスクは白い部分のみに調整レイヤーの効果が適用されます。黒い部分には適用されません。昨日作った夜空が白く地上が黒いマスクを使うと、夜空のみに調整の効果が適用されるのです。
そこで、レベル補正の調整レイヤーを新規に追加します。そのレイヤーのレイヤーマスクに昨日作った「星空部分を選択したマスク」をコピペします。その状態が上の写真になります。ここでレベルを調整すると星空部分だけ調整されます。
でも、その前に街灯りを軽減したいです。この状態のままレベルを調整すると星空全体に効果がかかるので、街灯りを暗くすつもりが上の方の夜空まで暗くなります。それを避けるために、さらにマスクを使います。

名称未設定13
「夜空処理」のレイヤーの上にレベル補正のレイヤーを追加します。名前は「光害補正」としました。そしてグラデーションマスクを使って、下の方を白く上の方を黒くします。シフトキーを押しながらマウスを走らせると垂直または水平にグラデーションされるので便利です。
また、「夜空処理」のレイヤーのみに効果をかけるため、「光害補正」のレイヤーも下にニョキっと伸びた矢印にチェックを入れます。
そして「光害補正」のレイヤーを調整すると、夜空のみ と 光害 に対して調整をかける(この場合は暗くする)ことができます。富士山や湖に効果が表れていないのが判るかと思います。

マスクをきちんと使って処理すると、いろいろなことができます。

今日はここまで。

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星景写真の画像処理その1(マスク編)

皆さんこんばんは。
う~ん、やはり天気に恵まれません。遠出すれば晴天域にも出れそうでしたが、明日いろいろ用事があるので遠くまでは出かけられず。結局今夜の星撮りは断念しました。

前回の「精進湖の星空」の画像処理について解説したいと思います。自分なりのやり方なので、もっといい方法があれば教えてください。
今日紹介するのはマスクの作り方です。なお、Photoshop CCでの紹介となりますが、Elementでも作ることができます。

名称未設定1
元画像です。これをどう処理しようか考えます。
・星をもっと目立たせたい
・街灯りを抑えたい
・湖面に反射する星も目立たせたい
しかし、一枚画像をそのまま街灯りを暗くしようとすると、地上部分も暗くなってしまいます。せっかくの富士山の雪化粧が勿体ない。星を目立たせようとコントラストを上げると、シャドウが黒くつぶれてしまいそうです。
となると、夜空部分と地上部分、湖部分を別々に処理したくなります。そこでマスクを使います。マスクを使うことで、夜空部分のみや地上部分のみを別々に処理することができます。今日はそのマスクの作り方を紹介します。

名称未設定2
夜空部分のマスクを作りたいと思います。自動選択ツールで夜空部分を広く選択します。地上の稜線に沿ってできると良いですが、厳密でなくても良いです。この画像にある通り、富士山の一部も選択されていたり、星が選択されていなかったりしてますが、ここではあまり気にしません。選択範囲を広げたい場合はシフトキーを押しながら選択すると範囲が広がります。

名称未設定3
選択し終えたら右クリックして「選択範囲をコピーしたレイヤー」(以下レイヤー①)を選択します。すると

名称未設定4
選択した範囲がレイヤーとして追加されます。

名称未設定5
次にレイヤー①の下に、別のレイヤーを追加し、「編集」→「塗りつぶし」で内容を「ブラック」にします。
さらにレイヤー①の上に「レベル補正」を追加します。その際にレベル補正の調整内容がレイヤー①のみにかかるように、ニョキッと伸びた矢印にチェックを入れます。チェックを入れたら右端のスライダーを左端まで移動させます。夜空が真っ白になります。

名称未設定6
ここで「レベル補正」「レイヤー①」「ブラック」を選択して結合します。マスクっぽい(以下レイヤー②)のができました。でもまだ完成ではありません。

名称未設定7
選択されなかった星を白にします。ブラシツールを用いて白で塗りつぶせばOK。

名称未設定8
選択されてしまった富士山の一部を黒くします。拡大した絵にますが、稜線の下に白い部分があります。これをブラシツールで黒く塗りつぶします。余計なところを黒くしないよう気を付けながら塗りましょう。
この例ではわかりやすいのですが、黒く塗るべきか塗らなくてよいか迷うことがあります。そのときは、レイヤー②の目玉をクリックし非表示にします。するとその下の元画像が見えるので、範囲か範囲外かがすぐわかります。

名称未設定9
ぬりぬりしました。

名称未設定10
これで星空部分を選択したマスクの完成です。これを「イメージ」→「色調補正」→「諧調の反転」とすると、地上部分を選択したマスクになります。

名称未設定11
マスクは必要に応じて予め作っておくと後の処理が楽になります。

今日はここまで。


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精進湖の星空

皆さんこんばんは。
今週末は新月期です。本当に晴れてほしいです。撮影準備を進めていて、FS-128のフード内側に遮光クロスを貼り付けました。違いを試したいです。

今日紹介するのは、2年以上前に撮った写真です。

☆ 精進湖の星空
精進湖オリオンブログ
一枚画像です。マスク処理を重ねて完成させました。
もともとは日周運動を狙った写真で、三脚固定で感度は低めF値も高めで撮っています。当時は撮り方もあまり理解していなかったので、星景写真としては完全にアンダーです。そこで今回、CameraRawでの現像時に2倍増感しています。

一枚画像でも処理によって意外と絵になることが判り、過去の画像を掘り返しては楽しんでいます。晴れてくれれば掘り返しはなかったでしょう。
さてさて、次回から何回かに分けて、この写真に至るまでの自分なりの画像処理を紹介したいと思います。

【撮影データ】
 撮影日   :2014年1月31日
 撮影場所 :精進湖
 カメラ    :Nikon D800
 レンズ   :AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED (20mm , f5.6)
 ISO     :800
 シャッター :30s×1枚(三脚固定)
 レタッチ  :Photoshop CC

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星景(湘南以外) | コメント:4 | トラックバック:0 |

ちまちまとアンドロメダ大銀河

皆さんこんばんは。

先日須走で撮った写真の続きです。
雲の襲来が激しかったものの、直焦でアンドロメダ大銀河を撮りました。使える画像のみをピックアップしてトータルで1時間20分。やはり露光時間が足らないので、昨年撮った写真とマージしました。

☆ アンドロメダ大銀河
20161006_M31
RGBの画像で3時間。Hα領域で1時間30分。トータル4時間30分の露光です。星雲の外側もだいぶ滑らかになりました。Hα領域も嫌味にならない程度強調しました。やはり、若い星が多い青白い銀河周辺に散光星雲が多いのですね。
ただ、デジカメの欠点なのか、青のコントラストがやや低めです。デジカメの撮影としてあえて強調はしませんでしたが、冷却CCDで撮るとまた違った感じになるのでしょうね。
自分としては完成形です。

【撮影データ】
 撮影日   :2015年10月14日、2016年10月6日(RGB) 
         2015年11月3日(Hα)
 撮影場所 :須走口駐車場(2015年10月14日、2016年10月6日)
         自宅(2015年11月3日)
 カメラ    :Nikon D810A
 レンズ   :FS128+REDUCER(焦点距離:700mm)
 シャッター :300s×20枚(2015年10月14日)
        :900s×6枚 (2015年11月3日)
        :300s×16枚(2016年10月6日)
 ISO     :3200
 レタッチ  :CCDStack2(コンポジット処理)
         PixInsight(現像処理)
         Photoshop CC(色調調整、コントラスト調整)
 その他  :Hα画像はBaader社 H-α7、48mm径を使用

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モザイクしてみました

皆さんこんばんは。
昨夜はとても良い天気でした。せめて新月期にこの天気になってほしいのですが。

前回写真をアップした際に、YOCCHANさんから「この品質で天の川がすべてモザイクされたらどうなっちゃうんだろう♪」とのコメントをいただきました。実はコメントいただいた時点で、モザイクの準備をしていまして、星屋さんの考えることは一緒なんだなぁと思いました。

☆ 秋の天の川モザイク
白鳥ケフェウスカシオペアペルセウス_モザイク_球面法
今年の夏から先日まで撮った天の川をPhotoshopのPhotomargeで合成してみました。本来であれば湾曲は手作業でやった方が良いのですが、無計画に撮った画像の寄せ集めであるため、球面法を用いすべて自動で合成してみました。右端のケフェウスや左端の白鳥が曲線になってる(笑)。つなぎ目もはっきりわかってしまっていますが、お試しと言うことで許してください。
今度は計画的にモザイクしてみよう。

しかし、暗い空で見える天の川にも、赤い散光星雲が点々としているんだなぁと思わせてくれます。


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カシオペア周辺の散光星雲と天の川

皆さんこんばんは。
金曜晩のGPVを見ると真っ黒で素晴らしい夜空が期待できます。新月のころにこのような状態になってほしいのですが。
10月6日に撮影した第二弾の紹介です。

☆ カシオペア周辺の散光星雲と天の川
20161006カシオペア
好きな領域です。好きな領域なんですが、天の川の微細な感じと暗黒帯のモクモクと散光星雲の赤をバランス良く仕上げるのに難しいと感じています。
この撮影には2時間位かけましたが、雲の襲来が激しく半分くらいボツとなりました。トータル1時間の露光です(雲が来ようが来まいがとりあえず撮りました)。前回の5分しか撮れなかったオリオンでは微光星が夜空に溶けかかりましたが、今回はきちんと粒粒となっています。
また処理によって散光星雲の赤も出せましたが、何よりカシオペア座γ星(カシオペアのMの真ん中の星)周辺の散光星雲と反射星雲がちょっぴりあぶりだせたの嬉しいです。赤い散光星雲の中、青っぽい反射星雲がアクセントになっています。

空の透明度の助けもあって、良い感じに仕上げられました。


【撮影データ】
 撮影日   :2016年10月6日
 撮影場所 :須走口駐車場
 カメラ    :Nikon D810A
 レンズ   :SIGMA 50mm DG Art (f4.0)
 ISO     :1600
 シャッター :300s×12枚(初代アトラクス+M-GEN)
 レタッチ   RAP2(ダーク、フラット処理)
         CCDStack2(コンポジット処理)
         PixInsight(現像処理)
         Photoshop CC(色調調整、コントラスト調整)


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2ヶ月ぶりの星空

皆さんこんばんは。お久しぶりです。

先日富士山須走口へ強行出撃してきました。GPVの予報では黒かったのですが、実際は須走口駐車場に雲が襲来したり、スッキリとした星空にはなりませんでした。晴れては曇ってまた晴れては曇ったりと、トータルで晴れたのは2時間程度でしょうか。
それでも久しぶりの星空だったので朝まで粘り、なんとかボウズにならずに済みました。晴れた時の透明度が抜群だったのも、途中撤収を思い留まらせた一因でもあります。
撮影した中での一枚がこのオリオン座です。

☆ オリオン座
20161006_オリオン
このオリオン座、なんと5分一枚撮りです。と言うか、満足に撮れたオリオン座はたった2枚。じゃぁコンポジットせずに処理したら絵になるかな?と頑張ってみたら意外や意外、エンゼルフィッシュもバーナードループも魔女の横顔も出るではないですか。
あまり過度に処理をするとザラッザラになるので適度なところでやめましたが、いやぁ、露出5分の星空としては満足では無いでしょうか。これも透明度の高い時に奇跡的に撮れたおかげだと思います。
ただ、一枚撮りの欠点として、微光星が明瞭ではないこと。強調処理を始める前にノイズ処理を強めに行った結果、微光星がノイズとともに夜空に溶けてしまったのでした。また、全体的に色むらがあります。ピクセル単位の偽色が強調されてしまったようです(これでも結構頑張ってフラット化しました)。

一枚撮りでも結構いけることが判り、自分としては収穫のある撮影になりました。
他の写真はまた後で。

【撮影データ】
 撮影日   :2016年10月6日
 撮影場所 :須走口駐車場
 カメラ    :Nikon D810A
 レンズ   :SIGMA 50mm DG Art (f4.0)
 ISO     :1600
 シャッター :300s×1枚(初代アトラクス+M-GEN)
 レタッチ   RAP2(ダーク、フラット処理)
         Photoshop CC(現像処理、色調調整、コントラスト調整)


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