湘南の星空

~ 湘南から星のある風景を ~

M33のHα領域

皆さんこんばんは。

晴れの夜空は3日間続かず今夜は曇ってしまいました。ちょっと残念。一昨日、昨日の夜はとても綺麗な月夜でしたが、そんな月には目を向けずにひたすらM33を撮りました。Baader社のH-α7を用いて自宅での撮影です。なお、昨日紹介した方法でフィルターを取り付けています。
猫の額ほどの庭にフィルターを取り付けた望遠鏡、カメラをセットし、後はM-GENでのオートガイド。ガイドエラーで2枚ほど捨てましたが、2日間で16枚、トータル4時間分(!)のデータを取得できました。

☆ Hα画像
201511271128_M33_Hα1
Hαフィルターを通したカラー画像そのものなので、当然のことながら真っ赤かです。赤くないところは、飽和した恒星が白くなっているくらいでしょうか。
Hαでの撮影で、中心付近にM33の渦巻がはっきり写りました。写真中央からやや右上には領域を持った明るい部分が見えます。NGC604の符号がついているM33の散光星雲です。相当大きく、オリオン大星雲の100倍程度の大きさとか。その大きさなら200万光年近く離れた場所からも見えるのでしょうね。前回撮ったM31より、M33の散光星雲は断然写りやすいです。
なお、写真はM33のHα領域を判りやすくするため、50%トリミングしました。フルサイズカメラで約1400mmの焦点距離相当になります。縦の短い方が約1°の長さに相当します。

☆ M33のHα画像
201511271128_M33_Hα2
上の写真から微恒星を取り除き、モノクロに変換した後コントラストを調整した写真です。M33のHα領域がより見やすくなりました。

この2日間の撮影で、ナローバンドでの撮影は自宅からでも問題ないことがはっきりしました。しかも満月に近い夜空の下での撮影でです。
となると、自宅での撮影対象がぐっと広がり撮影に忙しくなりそうです。銀河であればM51、M81、M82、M101。他のナローバンドも加えてM42、やバラ星雲などの散光星雲を撮って、ハッブルパレットで仕上げてみるのも楽しそうです。

最後に昨年須走で撮影し処理したM33と、その写真に今回撮ったHαをマージした写真を比較したいと思います。無理やりマージしたので、Hαの強調し過ぎ感がぬぐえませんが、意外と上手くできるものだと思いました。
昨年撮ったM33は露出時間が短く(ISO:1600 露光時間:30分)結構ノイジーな感じです。今度の新月期にはM33をフィルターを付けずにD810Aでじっくり撮って、滑らか~なM33と今回のHαをマージしたいです。

☆ M33(Hα無し)
20141025_M33

☆ M33(Hα有り)
M33_Hα

【撮影データ】(Hα画像のみ)
 撮影日   :2015年11月27日、28日
 撮影場所  :自宅(神奈川県鎌倉市)
 気温     :6℃→5℃(27日)
          7℃→6℃(28日)
 カメラ    :Nikon D810A
 レンズ    :FS128+REDUCER(焦点距離:700mm)
 WB      :5000K
 シャッター :900s×8枚 (27日)
         :900s×8枚 (28日)
 ISO     :3200
 レタッチ   :RAP2(ダーク減算、フラット処理)
         Photoshop CC(現像処理(CameraRaw)、
         コンポジット処理、コントラスト調整)
 その他   :赤道儀にて追尾撮影(旧アトラクス+MGEN)
         Baader社 H-α7を使用


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カメラマウントへのフィルター取付け

皆さんこんばんは。久しぶりにアップします。

前の記事ではM31をBaader(バーダー)社のH-α7で撮ったことを書きましたが、今夜は撮影の際のフィルターについて紹介したいと思います。
現在の撮影機材は
FS-128(望遠鏡)+REDUCER(FC-35)
これにカメラを接続するには
CAリング130+カメラマウント
が必要です。カメラマウントは内径48mmのネジが切ってあり、フィルターを取り付けることができます。
しかし、この「REDUCER(FC-35)+CAリング130+カメラマウント」の組み合わせで単純にフィルターを付けると、CAリング130の高さが無いために、フィルター枠がREDUCER(FC-35)のレンズに当りそうなのです(と言うかほぼほぼ当たる)。これではREDUCER(FC-35)のレンズに傷がついてしまう。ナローバンドでの撮影ができないかと半ば諦めていたのですが・・・。
要はフィルター枠を用いずにフィルターを固定できればいいのです。と考えているうちに思いついてしまいました。

※ここで紹介する内容を参考にされる場合、自己責任でお願いいたします。特にフィルター枠から外したりする際にフィルター自身を傷つけてしまうリスクがあります。

☆ フィルター外し
Hαカメラマウント組込1
まずはフィルターを枠から外します。私は写真左上のカメラ用のコンパスを用いてフィルター押さえ(写真下)を外しました。フィルター押さえを外す際にフィルターを傷つけないようにするためには、やはりカメラ用のコンパスがあると(ちょっとだけ)安心です。

☆ フィルター押えはまた使います
Hαカメラマウント組込2
フィルター枠に斜めにかけたのがフィルター押え。これは後で使います。細いですので曲げたりしないように注意しましょう。

☆ カメラマウントにフィルターを入れる
Hαカメラマウント組込3
カメラマウントにフィルターを入れます。ぴったりはまります。自分の顔の一部が映り(写り)ました(笑)。

☆ カメラマウントにフィルター抑えでフィルターを固定
Hαカメラマウント組込4
タイトル通りです。最初は手で回し、最終的にはカメラ用コンパスで回してカメラマウントにフィルターを固定します。

☆ こんな感じその1
Hαカメラマウント組込5
望遠鏡に取り付ける方から見たフィルター取付け後のカメラマウントです。

☆ こんな感じその2
Hαカメラマウント組込6
カメラ取付け側から見たフィルター取付け後のカメラマウントです。

これでフィルター枠のでっぱりも無くなるので、上で書いた光学系でフィルター付きの撮影が可能となります。これができてしまうと、他のナローバンドフィルター(OⅢ、SⅡ)もやってみたくなりますねぇ。

さて、明日は天気が良いようです。月もあるので遠征はせず、家でのHα撮影をしようかなと思います。M33撮れるかな?


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機材 | コメント:4 | トラックバック:0 |

M31のHα

皆さんこんばんは。須走で撮ったM31アンドロメダ大銀河の処理が、迷いながらもやっとできたのでアップします。

☆ M31アンドロメダ大銀河
20151014_M31
8月に太郎坊でもM31は撮っていますが、処理の段階で黄色を強調しすぎたようで、中心部がレモン色になった感がありました。PhotoshopのLbaモードでbチャネルのコントラストを上げた結果だったのですが、今回はコントラストの上げ過ぎに注意して仕上げました。
このM31も露光時間を長くかけています。本当は2時間越えを狙ったのですが、前半8枚(40分に相当)は夜露でレンズが曇ったためぼやけた感じに。泣く泣く8枚捨てました。それでも100分(1時間40分)の露光時間になります。

ただここまで処理に時間がかかったのは理由があります。M31のHα領域をどうしても入れたくて、自宅でフィルターを介して撮った画像とマージしたのです。その処理にとても時間がかかりました。


☆ M31アンドロメダ大銀河Hα
20151014_M31_Hα
フィルターはBaader(バーダー)社のH-α7、48mm径です。Hαだけの画像はまぁまぁ出たのですが、それをM31のRGB画像とマージするので四苦八苦しました。初めてなもんで・・・。結局、Hαの画像とRチャネルの画像を比較明合成して仕上げています。Hαはそれほど派手派手にならないように注意しました。
なお、1枚目の写真とは処理が別々なので、若干色合いが異なっています。合わせるのに苦労しました。


☆ M31アンドロメダ大銀河Hα位置
20151014_M31_HαA
M31の散光星雲らしきものを矢印で示しました。意外とあるものですね。
一応Hαも撮れましたが、やはり露光をかけないとダメだなぁと感じています。次はM33かなぁと。まだ何も撮っていませんが(笑)。
ちなみに光学系はFS128+FC35REDUCERです。本来なら48mm径のフィルターは使用できない(レデューサーにフィルター枠が当たってしまう)のですが、ちょいと工夫して安全に取り付けられるようにしました。その内容は後日紹介します。

【撮影データ】
 撮影日   :2015年10月14日(RGB)
          2015年11月3日(Hα)
 撮影場所  :須走口駐車場(RGB)
          自宅(Hα)
 気温     :0℃(RGB)
          13℃(Hα)
 カメラ    :Nikon D810A
 レンズ    :FS128+REDUCER(焦点距離:700mm)
 WB      :天体用に補正
 シャッター :300s×20枚(1時間40分)(RGB)
         :900s×6枚(1時間30分)(Hα)
 ISO     :3200
 レタッチ   :RAP2(ダーク減算、フラット処理)
         Photoshop CC(現像処理(CameraRaw)、
         コンポジット処理、色調調整、コントラスト調整、
         ノイズ処理、アンシャープ処理)
 その他   :赤道儀にて追尾撮影(旧アトラクス+MGEN)
          Hα画像はBaader社 H-α7、48mm径を使用


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明け方の星空

皆さんこんばんは。今日も須走ネタです。

須走での撮影も明け方近くになりました。東の空からは一際明るい星々が昇ってきました。

☆ 明け方の明るい星々
20151014_夜明け前A
須走口駐車場の木も入れて撮りました。ガイド撮影しているので木はぶれています(この時は地上を固定撮影せず)。
良く見ると一番明るい星のちょっと上に流れ星が入りました。撮っている時は気が付かなかったのですが・・・。
で、明るい星々の正体は、

☆ 金星火星木星
20151014_夜明け前
写真の通りです(笑)。ただ撮影日から既に1ヶ月近く過ぎているので、ネタ的には古いですねぇ。惑星は動くし。

あれっ!? 確かアンドロメダ大銀河を撮っていなかったっけ? とお気付きの方(いないか・・・)、もう少々お待ちください。


【撮影データ】
 撮影日   :2015年10月14日
 撮影場所  :須走口駐車場(静岡県小山町)
 カメラ    :Nikon D800
 レンズ    :AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G(f4.0)
 WB     :天体用に補正後ブル-フィルターで補正
 ISO     :1600
 シャッター :30s
 レタッチ   :RAP2(ダーク減算)
         Photoshop CC(現像処理(CameraRaw)、
         色調調整、コントラスト調整、
 その他   :スカイメモRSで追尾。

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星景(湘南以外) | コメント:2 | トラックバック:0 |

馬頭星雲再び

皆さんこんばんは。今日は馬頭星雲の紹介です。

馬頭星雲も昨年撮っています。この時は異なる日に撮影したデータをマージして約1時間の露光時間。淡い星雲のあぶり出しにはかなり無理がありました。
※トリミングしているので、今年の写真とは撮影範囲が異なります。

その反省も踏まえて今回は2時間強の露光時間です。ただ、カメラはD810Aで昨年とは異なります。

☆ 馬頭星雲再び
20151014_馬頭星雲A
昨年の課題だった淡い星雲が浮かびあがってきました。コンポジット後の写真が意外と良かったので、あまりコントラストを上げずに淡い分子雲も表現しました。また昨年赤く偏ってしまった燃える木星雲の色合いも結構自然になった感じです。
D810Aでの撮影だったのでHα領域の写りはピカイチ。散光星雲の強調処理はしていません。ただ、恒星(特にアルニタク)の青さが無かったので、恒星周りのハロの青を若干強調しました。普通であればハロの除去をするのですがね。
その結果、馬頭星雲の赤、分子雲の茶色~淡い緑、燃える木星雲の白、恒星の青と結構カラフルな写真になったと思います。
ちなみに写真右上の白っぽい正体は後程。

☆ 馬頭星雲(等倍)
20151014_馬頭星雲_等倍A
1枚目の写真を等倍に切り出し横向きにしました。馬の形がはっきりわかります。
1枚目含めてノイズ処理を行っていますが、淡い星雲をさらに綺麗に出すにはもっと露光が必要だと感じました。それでも現段階では結構良く撮れた方だと自画自賛してしまっています(笑)。

☆ オリオン座の馬頭星雲
20151014_オリオン_馬頭星雲
前回紹介したオリオン座に今回の馬頭星雲を合わせてみました。1枚目の写真の右上の白っぽいのは、三ッ星の真ん中のアルニラムのハロのせいだったのですねぇ。
こうしてみると後3つの領域を撮って、馬頭星雲~オリオン大星雲のモザイク処理をしてみたくなります。この冬の課題です。

【撮影データ】
 撮影日   :2015年10月14日
 撮影場所  :須走口駐車場(静岡県小山町)
 カメラ    :Nikon D810A
 レンズ    :FS128+REDUCER(焦点距離:700mm)
 WB     :天体用に補正
 シャッター :300s×26枚(2時間10分)
 ISO     :3200
 レタッチ   :RAP2(ダーク減算、フラット処理)
         Photoshop CC(現像処理(CameraRaw)、
         コンポジット処理、色調調整、コントラスト調整、
         ノイズ処理、アンシャープ処理)
 その他   :赤道儀にて追尾撮影(旧アトラクス+MGEN)


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オリオン座再び

皆さんこんばんは。今夜はオリオン座の紹介です。

昨年も標準レンズでオリオン座を撮りました。その時は赤いHα領域が何とか炙り出せ一応満足したのですが、他の方の写真を見ると赤い星雲の写りが全く違う。何が違うのかな~?カメラかな~と思っていました。
今回も当時と同じ機材(D800、AF-S NIKKOR 50mm f/1.4G)で狙ってみました。昨年と違うのはトータルの撮影時間です。

☆ オリオン座再び
20151014_オリオン
トータルの撮影時間は50分になります。昨年は20分だったので、赤い彗星のシャァ半歩手前の2.5倍です。赤い星雲の強調処理はしていますが写りが断然良くなりました。自分でも驚いたのが、リゲルの西側にある魔女の横顔星雲が浮かび上がってきたこと。とても淡い対象で有名で、撮影時はまさか写ることになるとは思ってもみませんでした。
なお、赤い星雲の強調処理はしていますが、M42(オリオン大星雲)が白とびするのを避けるため、M42だけは強調処理をかけていません。

☆ オリオン座再び(星座)
20151014_オリオン星座
昨年の写真よりは西側を多目に入れて、オリオンの盾が入るようにしています。その代りバラ星雲とはおさらばとなりました。

☆ オリオン座再び(星雲)
20151014_オリオン星雲
星雲名を入れていました。エンゼルフィッシュ星雲もかなりわかるようになりました。さらに炙り出すことも可能でしたが、バランスを考えてこの程度にしました。
今回撮影して本当に思ったのが、撮影時間をかければしっかり応えてくれると言うことです。今まではカメラが1台体制だったりオートガイドが無かったせいもあるのですが、一晩でいろんな種類の星々を写すことが当たり前でした。やはりじっくりと時間をかけて撮ることが大事なんだぁ思いました(今更?)。

【撮影データ】
 撮影日   :2015年10月14日
 撮影場所  :須走口駐車場(静岡県小山町)
 カメラ    :Nikon D800
 レンズ    :AF-S NIKKOR 50mm f/1.4G(f5.6)
 WB     :天体用に補正
 ISO     :1600
 シャッター :300s×10枚(加算平均合成)
 レタッチ   :RAP2(ダーク減算)
         Photoshop CC(現像処理(CameraRaw)、
         コンポジット処理、星雲強調処理、
         色調調整、コントラスト調整、
 その他   :スカイメモRSで追尾。

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