湘南の星空

~ 湘南から星のある風景を ~

ガリレオ衛星の相互現象

皆さんこんばんは。

先日木星の4大衛星(ガリレオ衛星)で面白い現象が起きました。うまく写真に撮ることができたので紹介します。ちなみに画像処理にちょっと時間がかかりました。

木星には明るい衛星が4つあります。ガリレオ・ガリレイが発見したことから、ガリレオ衛星とも呼ばれています。木星に近い順にイオ、エウロパ、ガニメデ、カリストと言う名前が付けられており、木星を中心にぐるぐる回っています。なお、小さな望遠鏡でも簡単に見ることができます。
面白い現象と言うのは、ガリレオ衛星のうちイオにカリストの影をつくりました。つまり、イオから見てカリストが太陽を隠したことになります。

☆ ガリレオ衛星の相互現象
20150125_ガリレオ衛星相互(カリスト-イオ)
この現象が起きる時刻は日本時間で2015年1月25日3時48分ころから4時2分位までの間。撮影は3時47分0秒から開始し、18秒毎にどんどん撮影しています。本当は15秒毎にしたかったのですが、カメラの設定を誤ってしまい、気が付いたときには現象の起きる時刻になっていたので再設定を諦めてしまいました。
一枚一枚を縦に並べて時刻も追記したのが上の写真です。真ん中右寄りに太い白いものは木星です。ガリレオ衛星に露出を合わせたので、木星は露出オーバーとなっています。
木星の衛星が判るように上の方に名前を入れました。時刻とともにイオの明るさがだんだんと変化しているのが判ります。カリストの影がイオに落ちる前は明るく、落ち始めると暗くなり、影が抜けると再び明るくなっています。特に、イオにエウロパの影がすっかり落ち始めた3時54分から56分位が一段と暗くなっています。
撮影時、小さい望遠鏡を平行に並べて眼視でも観察していましたが、明るさの変化がはっきりと判りました。初めてみたのですが、こんなにはっきりと見ることができるのかと、とても驚き興奮しました。

さて、日本時間で2015年1月25日3時48分から始まったガリレオ衛星の相互現象ですが、実はこれよりも36分ほど前に起きた現象なのです。と言うのも、事象が起きた時の木星と地球の間はおよそ6億5700万km離れており、光の速度でも36分もかかる距離なのです。
地球で「おぉ、暗くなった暗くなった。」と喜んでいる時には、既に木星では現象は終わっていたのですね。こうしてみると木星までも遠いんですねぇ。

【撮影データ】
 撮影日   :2015年1月25日3時47分~4時04分
 撮影場所  :自宅(神奈川県鎌倉市)
 カメラ    :Nikon D800
 レンズ    :FS128(望遠鏡)
 接眼レンズ:PENTAX XP-14
 WB     :天体用に補正
 シャッター :1s×50枚(比較明合成)
 ISO     :1600
 レタッチ   :Photoshop CC(CameraRaw、コントラスト調整、WB調整)
 その他   :赤道儀にて追尾撮影


                ランキングに参加しています
                   にほんブログ村 写真ブログ 天体写真へ
にほんブログ村
              皆様の応援ありがとうございます。

天体写真 | コメント:0 | トラックバック:0 |

ラヴジョイ彗星その2

皆さんこんばんは。今回もラヴジョイ彗星を紹介します(前回は「ラ【ブ】ジョイ彗星」と紹介しましたが、ラヴジョイ彗星の方が正しいようです。)。画像処理についてはちょっとお休みです。

これまでも時々富士山に星撮りに行った友人と一緒にラヴジョイ彗星を撮りに出かけました。場所はなんと七里ヶ浜駐車場です。
当初は富士山の西臼塚に行こうかと思っていたのですが、近くのスキー場が一晩中ナイター営業することが解り、急に富士山までの遠征の気持ちが萎えてしまったのです。伊豆半島の天城高原も候補に挙がりましたが、風が強い予報だったので断念。じゃぁ近場でサクサクっとしましょうとなりました。七里ヶ浜駐車場は21時で営業を終了してしまうので、20時までを目標に計画を立てました。
駐車場に着くと、赤道儀を組み立て始めました。海のそばで赤道儀を組み立てる人などいませんから、通る人に見られっぱなし。しかし、声をかけてくださったのはたった1名でした。

☆ ラブジョイ彗星その2
20150117_ラヴジョイ彗星その2C
丁度今の時期はプレアデス星団(すばる)のそばにあります。180mmレンズで対角に位置させれば入ることが解ったので、このような構図にしました。彗星のコマはしっかりしているのですが、尾は相変わらず淡いです。淡いながらも彗星の尾が左に向かって伸びています。前回の撮影時よりも長くなっていました。
今回は1枚当たり1分の露出で、合計36枚を平均加算合成しています。今回も彗星核を中心に平均加算合成をしたので星がぶれています。

☆ ラブジョイ彗星その2(拡大)
20150117_ラヴジョイ彗星その2C1
同じ写真を拡大しました。焦点距離で約1000mm相当になります。彗星の尾の構造が判りますね。ただ、画像処理SWでもここまでが限界です。もっと綺麗に表現するには、やはり空が暗いところで撮った画像が必要です。

彗星の撮影後、21時ころにはファミレスで友人と一緒に夕飯でした。いや~、この位の時間で終わりだと体がとても楽ですね。

【撮影データ】
 撮影日   :2015年1月17日19時45分~20時22分
 撮影場所  :七里ヶ浜駐車場(神奈川県鎌倉市)
 カメラ    :Nikon D800
 レンズ    :Ai-s NIKKOR 180mm f/2.8 ED (f5.6)
 WB     :天体用に補正
 シャッター :60s×36枚(加算平均合成)
 ISO     :3200
 レタッチ   :RAP2(ダーク補正、フラット補正)
        :Photoshop CC(CameraRaw、コントラスト調整、WB調整)
 その他   :赤道儀にて追尾撮影


                ランキングに参加しています
                   にほんブログ村 写真ブログ 星景写真へ
                   にほんブログ村
              皆様の応援ありがとうございます。
星景(湘南) | コメント:2 | トラックバック:0 |

ラブジョイ彗星

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

超久しぶりの投稿です。仕事や家庭でとても忙しく、撮影遠征ができないどころかブログ更新もなかなかできない状態が続いています。訪れてくださる方々には申し訳なく思います。まだ、ちょっといろいろと忙しいです(涙)。

で、撮影遠征ができないストレスも溜まっていますが、そんな中にとある彗星が明るくなっています。皆さんも聞いたことありますでしょうか。ラブジョイ彗星です。
今回明るくなっているラブジョイ彗星は、オーストラリアのラブジョイさんが2014年8月17日に発見した彗星です。発見当初の予想よりも明るくなって、肉眼で見えるまでになっています。

こんな肉眼彗星はなかなかありません。これを撮らない手は無いでしょう。と言うことで自宅から撮りました。

☆ ラブジョイ彗星
20150110_ラブジョイ彗星A
写真は画像処理はしているので暗い夜空に見えますが、やはり鎌倉の空は明るいようで、少しの時間の露出ですぐに飽和してしまいます。最近は富士山周辺での暗い空を堪能していただけに、街灯りの現実を見せられた感じがしてちょっと悲しくなりました。
それでも緑色のコマと、とても薄いですが画面左上に伸びる尾が表現できました。「表現できました」と言うのも、双眼鏡で見たときには、背景の空が明るくて尾までは見えなかったのです。う~ん。
写真は180mmの望遠レンズで撮りました。彗星のアップを狙い、300mm相当にトリミングしています。また、彗星は時間とともに移動するため、彗星がぶれないよう彗星のコマを基準に加算平均処理をしています。そのため星像が若干流れています。

【撮影データ】
 撮影日   :2015年1月10日20時53分~21時03分
 撮影場所  :自宅(神奈川県鎌倉市)
 カメラ    :Nikon D800
 レンズ    :Ai-s NIKKOR 180mm f/2.8 ED (f4.0)
 WB     :天体用に補正
 シャッター :30s×16枚(加算平均合成)
 ISO     :1600(4倍増感:ISO6400相当)
 レタッチ   :RAP2(ダーク補正、フラット補正)
        :Photoshop CC(CameraRaw、コントラスト調整、WB調整)
 その他   :赤道儀にて追尾撮影
         :トリミング有り(約300mmの焦点距離に相当)


                ランキングに参加しています
                   にほんブログ村 写真ブログ 星景写真へ
                   にほんブログ村
              皆様の応援ありがとうございます。
星景(湘南) | コメント:0 | トラックバック:0 |
| ホーム |