湘南の星空

~ 湘南から星のある風景を ~

光害軽減処理

皆さんこんばんは。
仕事が忙しくて画像処理もブログ更新もできないでいました。久しぶりの更新です。

今日は前に宣言した通り、画像処理について紹介したいと思います。画像処理の中でも光害処理についてです(半分備忘録です)。そんなの知ってる!!!って方は読み飛ばしてください(笑)。なお、紹介する処理はPhotoshop CCでの操作になりますが、Elementsでも同等の処理ができます。

☆ 画像を開く
光害軽減1
処理する画像を開きます(あたりまえ)。なお、ここでの画像は、ダークノイズ除去、4枚の加算平均合成処理が済んだ状態のものです。
画像を見ると、半分から下がだんだんと明るくなっています。街灯りによる光害の影響で、白くかぶってしまっています。
光害の処理は、いろいろな処理をした後に実施しても綺麗な補正が難しくなります。最初に実施した方が良い結果が得られるようです。

☆ 調整レイヤ-(レベル補正)
光害軽減2
調整レイヤーから「レベル補正」を選択します。元画像の上のレイヤーに「レベル補正」が表示されました。
今から何をするかと言うと、「レベル補正」を用いて光害を軽減する処理を行います。簡単に書くと、光害のレベルを落として、背景が均一になるようにします。
「レベル補正」の領域(「レベル補正」と書かれたすぐ左側の長方形)が真っ白です。Photoshopでレベル補正やトーンカーブなどの処理を行う際、白い部分に調整がかかり、黒い部分には調整がかかりません。このまま処理を行うと、画像全体に調整がかかってしまいます。しかし、光害の処理は光害の領域のみに調整をかけたいので、一工夫が必要です。

☆ グラデーションツール
光害軽減3
工夫にはグラデーションツールを使用します。白いところには調整がかかり、黒いところには調整がかからないので、黒~白が滑らかに変化する「グラデーションマスク」と言うものを用意します。この画像で調整をかけたくないのは上の方、調整をかけたいのは下の方なので、上が黒く、下が白くなるマスクを使用します。
その前に描画色の全面に黒を選択しておきます(画面の①)。次にグラデーションマスクを選択(画面の②)し、プリセットの左上にある「描画色から背景色へ」を選択します(画面の③)。

☆ グラデーションマスク
光害軽減4
グラデーションマスクを白から黒へ変化させる方向へ向けてドラッグします。その際、Shiftキーを押しながらドラッグすると、垂直または水平に変化させることができます。この例では垂直に変化させるよう下から上へ向けてShiftキーを押しながらドラッグしています。ただ、ドラッグした結果、黒と白の位置が逆になる場合があります。その場合は上から下へ向けてドラッグするが、「逆方向」を選択してドラッグと上手くいきます。
すると、先ほどまで真っ白だった「レベル補正」の領域(「レベル補正」と書かれたすぐ左側の長方形)が、上は黒、下が白のグラデーションマスクになります。でもこれだけでは光害の軽減処理にはなりません。

☆ レベル補正
光害軽減5
次に画面赤枠で囲った「レベル補正」の値を変更します。光害の部分を暗くしたいので、デフォルト値の1よりも小さい値にします。
すると、画像下の方が暗くなり光害が軽減されました。しかし、画像上の方は暗くなっていません。グラデーションマスクのおかげです。
光害の処理はしましたが、下の方がまだ若干明るめです。これを補正しようとさらに「レベル補正」の値を小さくすると、画像中心あたりも引きずられて期待していたよりも暗くなってしまう場合があります。

☆ レベル補正その2
光害軽減6
ではどうするかと言うと、さらにレベル補正を追加し、グラデーションマスクで処理を行います。ただし、今度は画像の下1/4位を処理すれば良いので、グラデーションツールのドラッグ範囲は、下から真ん中あたりまでとしています。その結果、画像の下1/4の値までのグラデーションマスクができました。そしてレベル補正の値を変更すれば、全体的に均一な画像となります。

今日はここまで。


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馬頭星雲(その2)

皆さんこんばんは。
ブログを立ち上げて早いもので半年経ちました。その間多くの方に訪問いただきました。湘南から見える星空や美しい星空を紹介したく始めたブログですが、まだまだ技術が追いついていません。そんな拙いブログにおいでくださった皆様に感謝申し上げます。


今日は馬頭星雲の紹介です。

先日行った西臼塚で馬頭星雲を撮りました。10月末の須走口駐車場で撮影に続いて2回目です。前に紹介した
馬頭星雲では、露出時間の不足を痛感していたので、今回は1枚当たり8分、合計4枚撮影しました。それでも32分。う~ん、足りないですね。
と言うことで、今回の馬頭星雲は10月に撮った5分×6枚と11月に撮った8分×4枚の写真を合わせて処理をしました。

☆ 馬頭星雲(その2)
20141123_馬頭
ノイズは減ってきましたが、まだザラザラしています。特に暗い星雲部分を綺麗に表現するには、露出を増やさないといけません。
また、今回の写真では構図を変えています。前回は馬頭星雲の縦に伸びる星雲を垂直にしたのですが、あまり見ない構図&ちょっと不自然な感じだったので、写真の上下を南北に合わせました。異なる構図の写真を合わせたので70%のトリミングを行っています。
画像処理では、馬頭星雲のピンク、燃える木星雲(もえる き 星雲です。もえる もくせい くも ではありません(笑))のクリーム~白、三ツ星の一つアルニタクの青、背景の色のそれぞれの表現に手こずりました。燃える木星雲の色が赤っぽいのが不満です。非常に難しいです。

☆ 馬頭星雲(その2の2)
20141123_馬頭A
馬頭星雲、燃える木星雲、三ツ星の一つアルニタクを図示してみました。


次からはまた画像処理の話に戻りたいと思います。


【撮影データ】
【共通データ】
 カメラ    :Nikon D800
 レンズ    :FS128+REDUCER(焦点距離:768mm)
 WB     :天体用に補正
 ISO     :1600
 レタッチ   :RAP2(ダーク補正、フラット補正)
        :Photoshop CC(CameraRaw、コントラスト調整、WB調整)
 その他   :赤道儀にて追尾撮影
         :トリミング有り(約1100mmの焦点距離に相当)
         :10月25日と11月23日の画像を加算平均合成

【個別データ】
 撮影日   :2014年10月25日
 撮影場所  :須走口駐車場(静岡県小山町)
 シャッター :300s×6枚(加算平均合成)

 撮影日   :2014年11月23日
 撮影場所  :西臼塚駐車場(静岡県富士宮市)
 シャッター :480s×4枚(加算平均合成)


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オリオン大星雲中心部

皆さんこんばんは。

オリオン大星雲の中心部を狙ってみました・・・、とは言っても等倍表示しただけです。

☆ オリオン大星雲(中心部)
20141123_M42_中心部1
今回は中心部の星を表現したかったので、露出時間が30秒と3秒の写真をHDR処理しました。30秒で撮ってしまうと、オリオン大星雲の中心の星が飽和して写ってしまうためです。中心部の星は3秒で撮っています。
さて、表現したかったオリオン大星雲の中心部の星は、トラペジウムと呼ばれ、主に4つの星から構成されています。

☆ トラペジウム
20141123_M42_中心部2
「トラペジウム」は、構成する4つの星の並びである「台形」から命名されています。
なんとこのトラペジウム、オリオン大星雲を光らせているのです。オリオン大星雲は、地球から約1500光年の位置にある大きさが約33光年にも及ぶ大きな星雲です。光の速度で33年もかかる距離にある星雲まで光らせるとは、このトラペジウム、只者ではありません。

☆ トラペジウムABCD
20141123_M42_中心部3
トラペジウムはオリオン大星雲の中で生まれて間もない星です。これら4つの星はA、B、C、Dと分類され、1.5光年の範囲内にあるとされています。その中でも最も明るいのはトラペジウムCです。明るさは5.13等。なんだ大した明るさじゃないじゃんと思った方は甘いです。距離にして1500光年彼方にあるため暗く見えるのです。実際には太陽の2000倍以上の明るさで光っています。そんな明るさ、想像がつきませんね。特にトラペジウムの中でも一際明るいこのトラペジウムCが、オリオン大星雲を明るく光らせる要因の一つと言われています。

トラペジウムすげー。


【撮影データ】
 撮影日   :2014年11月23日
 撮影場所  :西臼塚駐車場(静岡県富士宮市)
 カメラ    :Nikon D800
 レンズ    :FS128+REDUCER(焦点距離:768mm)
 WB     :天体用に補正
 シャッター :30s×4枚(加算平均合成)
        :3s×4枚(加算平均合成)
 ISO     :1600
 レタッチ   :Photoshop CC(CameraRaw、コントラスト調整、WB調整)
 その他   :赤道儀にて追尾撮影
         :トリミング有り(約4400mmの焦点距離に相当)
         :HDR合成


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オリオン大星雲(HDR)

皆さんこんばんは。今日もオリオン大星雲のアップです。

☆ オリオン大星雲(HDR)
20141123_M42_20141130_HDRトリミングA
えっ!? 前回の写真とどう違うの??? と思われた方も多いかと思いますが違いはあります(笑)。
オリオン大星雲のもっとも明るい部分を見比べていただきたいのですが、本日アップした写真では星雲があまり飽和していません(白とびしていない)。その結果、先日アップした写真では星雲の明るさに負けていた星が見えています。
この写真では露出の異なる写真を用いました。明るく飽和した部分に飽和していない写真を重ねて処理することで、飽和する部分を抑えるようにします。この手法をハイダイナミックレンジ合成と言います。
ただ、極端にHDRを施すと、とても不自然な感じになるので、軽~~~いHDR合成を行いました。

【撮影データ】
 撮影日   :2014年11月23日
 撮影場所  :西臼塚駐車場(静岡県富士宮市)
 カメラ    :Nikon D800
 レンズ    :FS128+REDUCER(焦点距離:768mm)
 WB     :天体用に補正
 シャッター :300s×8枚(加算平均合成)
        :30s×4枚(加算平均合成)
 ISO     :1600
 レタッチ   :RAP2(ダーク補正、フラット補正)
        :Photoshop CC(CameraRaw、コントラスト調整、WB調整)
 その他   :赤道儀にて追尾撮影
         :トリミング有り(約850mmの焦点距離に相当)


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