湘南の星空

~ 湘南から星のある風景を ~

赤道儀の修理完了!

皆さんこんばんは。

問題となっていた赤経クランプの調整も無事にでき、アトラクス修理が完了しました。YOCCHANさんのご希望もあったので、アトラクスの赤経ギア修理の様子を紹介したいと思います。

今回問題となったのは、減速ギアの軸受が緩んだことでした。緩まないようにしっかり固定する必要があり、FBで相談した結果ネジロックで止めることにしました。ネジロックはネジのゆるみを止める接着剤です。接着強度は低、中、強とあり、強はほぼ外すことができない強度になります。今回の修理に当たっては、今後もギアを分解する可能性がゼロではないため、接着強度が中のネジロックを使うことにしました。

☆ 分解前
01修理前
ネジロックは液体の接着剤なので、ネジに余計な物質(グリスとか)があると強度が低下します。またグリスも古くなったこともあるので、減速ギアの洗浄を行うことから始めました。きちんと洗浄するためには分解が必要だと思いました。写真は分解前の減速ギアボックスです。

☆ 分解
02分解
減速ギアを分解しました。ベアリングが出てきました。トレイに入れて作業を行います。万が一球が外れても無くすことはありませんね。それにしても汚い。

☆ 洗浄
03洗浄
無水アルコールできれいにしました。ギアの谷も爪を使ってきれいにしました。

☆ ギアボックスの軸受のネジ山も洗浄
04洗浄
ギアボックスの軸受のネジ山もアルコールできれいにします。これ重要です。

☆ ネジロック
05ネジロック
今回使うネジロックです。50mlもありますがこんな量は不要です。10ml入もあるのですが、近くのホームセンターにはありませんでした。しかし後日ハンズに行ったら10mlあったんですよー。

☆ ネジロック付けたよ
06ネジロック塗
軸受のネジにネジロックを塗りました。ネジの山の黒っぽい部分がネジロックです。色は青なんですが、影なので黒っぽく写りました。軸受のネジとギアボックスのネジ山は密着するので、少量の着けるだけでで良いようです。また、空気に触れているうちは硬化しませんが、空気を遮断すると20分ほどで硬化するそうです。
ちなみにベアリングのところには後述するグリスを塗っています。

☆ 組み立て
07組み立て
ギアボックスに減速ギアを組み込み軸受のネジをしっかりとはめ込みました。金色がまぶしい。

☆ 減速ギア洗浄前
08減速ギア洗浄前
今回被害はなかった減速ギアですが、結構汚れていますのでアルコールできれいにしましょう。こちらの洗浄には歯ブラシを使いました。

☆ 減速ギア洗浄後
09減速ギア洗浄後
あっ、前の写真とギアの向きが逆だよ。

☆ 印をつける
10印
ギアボックスに軸受ネジをしっかりとはめ込んだところで印をつけました。メンテナンスの際に軸受のゆるみの有無が判ります。

☆ モータ側のギア
11新旧ギア
右が新品のギア。これをモータの軸に付けます。ドキドキ。

☆ グリスを塗る
12グリス塗
おっと、モータの軸に取り付ける前に、ギアの内側(モータと接する面)にグリスを塗ります。先ほどベアリングに塗ったグリスと同じです。-40℃まで耐えられるそうなので、このグリスにしてみました。ハンズで売っています。

☆ 組み立てる
13モータギア組み立て
減速ギアとモータを組み立てました。モータ側のギアはモータボックスにピッタリとくっついているように見えますが、わずかに隙間を持たせています。逆に余裕を持たせると赤道儀に組み込めなくなるので、モータボックスに触れない程度のギリギリを狙っています。

☆ ギア側から見るとこんな感じ
14モータギア組み立て
モータ側のギアと減速ギア側の接触面には、先ほどのグリスを塗っておきます。

☆ モータ装着前
15赤経ギア組み立て前
アトラクスの赤経ギアです。大きな円形ギアの下に先ほどのモータとギアボックスを組み込みます。こちら側のグリスは拭き取りませんでした。

☆ グリス塗ります
16モリブデングリス
組み込む前に、ウォームギアにモリブデングリスを塗ります。かなり汚れるのでビニル袋を使います。でもその前にいろんなところを触っているので、すでに手はモリブデングリスだらけですけど(笑)。

☆ グリス塗ったよ
17モリブデングリス
こんな感じにたっぷりと。

☆ 組み立てて駆動
18組み立て調整後
組み立てて赤経モータを駆動させます。余分なグリスがモリモリ出てきますので拭き取ります。そして高速のままぐるっと360°1周回しました。偏心もなくスムーズに回りました。
この時点でギアの遊びが無い程度にしっかりと組み込みましたが、鏡筒やバランスウェイトを組み込んでも問題なく動くかの確認を行います。あまり強く締め過ぎると高速回転時に動かなくなるのですが、確認の結果問題なく動いて一安心。
ついでに赤緯モータの方の調整とグリスの新調を行いました。こちらもぐるっと1周回しました。

☆ グリスの紹介
19グリス
今回使ったグリスの紹介です。左がウォームギアに塗ったモリブデングリス。右が減速ギアやベアリングに塗ったグリスです。


赤道儀の調整もうまくできました。さぁ、これで撮影できるぞ!!!


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赤道儀不調の原因判明!

皆さんこんばんは。

前々回にも書きましたが、先日撮影中に初代アトラクスの調子が悪くなりました。途中まではバリバリ快調だったのに!!!
それが撮影開始後1時間ほどすると、2分に一回程度、数秒間追尾しなくなったのです。オートガイドのMGENの追尾グラフもいつも見られる様子とは異なり、髭が上下に立つような状態。
MGENを再起動したり、ケーブル系を差し直したりしても全くダメ。なんでだろうと思って、モータを300倍速で動かそうとしたら全く動かず。脱調するのです。
MGENからの信号はモータに届いているようなので、原因はギア系だろうなと思い撮影は諦めました。暗い中ギア調整はできませんからね。この日は天気も良く乾燥していたので残念でなりません。

家で赤道儀を分解しました。そこで原因判明!

☆ ギャ~!!! ギアの山がつぶれてる!!!
写真2(赤経モータ)A
なんとなんと、赤経モータのギアの山が半分つぶれているではないですか!!! 驚いたのなんの。そりゃ動かなくなりますわ。

☆ 原因はこいつ!!!
写真1(赤経ギア)A
減速ギアの軸受が緩んでいたのが原因です。緩んだことによりギアの軸が外に出て、軸受がモータのギア山と接触して潰してしまったようです。多分ですが、最初はそれほど緩んでいなかったのでしょう。恒星追尾の方向に赤経モータを駆動させた際にギアを噛んでしまい、更に緩む方向に回転したと思われます。赤経モータギアの半分くらいまで緩んだ時に、軸受とギアががっちり手を取り合ったので、トルクをかけても駆動すらできなくなったのでしょう。
今年2月に赤経側の遊びが大きくなったのも、この減速ギアの軸受が緩んだのが原因でした。しかしこの時は原因が判らなかったので、減速ギアと軸受が離れていた状態からピッタリくっつけるようにして対処しました。

さてさて、ギアの頭がつぶれてはどうしようもないので、オートガイド対応に改造した際にお世話になったK-ASTECさんに、メール&電話のダブル攻撃(そこまでやる意味が分かる人にはわかる)でギアを発注しました。幸いなことに在庫があるとのことで、数日で送られるそうです。週末には復帰できそうです。
┐(´д`)┌ヤレヤレ
この軸受は改造3年目で緩んだのですが、定期的に見ないといけないのかなぁ。軸受をイモネジで締めることも考えていますが、軸受の幅が狭いので、ホームセンターで売っているようなイモネジでは対処できず。最初は様子見でしょうか。

とりあえず原因がはっきりしてスッキリです。でもこの手のトラブルはこれっきりにしたいです。


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スカイメモRSオートガイド化

皆さんこんばんは。

本日は機材の話です。
最近スカイメモRS+SIGMA135mmで撮ることにはまっています。ガンガン撮っていきたいのですが、3分以上のガイドになると東西に星が伸びていくのが目立ってきます。1時間も露光すると、最初と最後の画像では星の位置が結構ずれていました。そのため、最近撮った写真は1コマ2分の短めの露光にして、枚数を稼いで合わせる手法を用いていました。

スカイメモRSでもM-GENによるオートガイドができたら、画質の向上が狙えると思っていました。星の位置がずれると、その分S/Nが悪くなりますから。
そこでスカイメモRSとオートガイドをつなぐアダプターを購入し、昨日自宅でM-GENによるオートガイドをテストしてみました。

☆ スカイメモRS+SIGMA135mm オートガイドテスト
スカイメモMGENテストA
オリオンの三ツ星からリゲルにかけてです。ガイド的に一番厳しい天の赤道を狙いました。5分の露光です。等倍で見てみましょう。

☆ スカイメモRS+SIGMA135mm オートガイドテスト(等倍)
スカイメモMGENテストB
なかなか良い感じです。厳しい目で見れば、ちょっと東西に伸び気味です。撮影時、M-GENのパラメータを追い込んではいなかった影響があると思います。パラメータを適切に設定すれば、点像になるでしょう。
なお、極軸は極望で合わせています。しっかり合わせれば、南北にずれることはありません。
これは大きな武器になると感じました。

楽しみがまた増えそうです。


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SIGMA 135mm F1.8 DG HSMのテスト撮影

皆さんこんばんは。

先日購入した「SIGMA 135mm F1.8 DG HSM」を星を使ってテスト撮影しました。その結果を紹介したいと思います。
【撮影条件】
カメラ:D810A
対象 :北極星周辺
ガイド:無し
ピント:マニュアルフォーカス、ライブビューで合わせました。バーティノフマスクは不使用。
露光 :5s固定
絞り :f1.8~f4.0
ISO  :800~3200
    ※すべての画像で同じ明るさになるよう、絞りとISOを調整しています。

【処理条件】
ソフト:LightRoom、Photoshop CC
シャープ処理やノイズ処理、色収差補正は一切行っていません。
135mmF18

135mmF20

135mmF28

135mmF40

また左下の画像を各f値で比較してみました。左下比較
f1.8やf2.0ではやや星像が伸びますが(重箱の隅レベル)、それでもこの星像は脅威です。開放に近いほど画像が暗くなるのは周辺減光の影響です。

テストしてみての感想を書くと、非常に性能が高いレンズです。f1.8開放の周辺部でも星像は点に近いです(粗探しするとすれば輝星が肥大傾向でしょうか)が、星撮りでは開放では撮ることはまずないと思いますので、開放での星像はあまり気にしなくとも良いかと思います。
ただ、気になる点が無いわけでもないです。
1.合焦位置が非常に狭い
  APO SONNARと比較するとピントリングの回転角度が狭いです。その分、少し動かしただけでピントがずれます。かなりシビアです。
2.開放付近では青ハロが出る
  これもf2.8まで絞れば解消するみたいです。
3.前玉が重い
  レンズの前玉が重いので、天体撮影ではレンズを抑えるリングがあった方が良いです。

とは言っても、結構高性能なレンズです。新月期にたっぷり露光をかけて撮ってみたいですね。

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SIGMA 135mm F1.8 DG HSMを購入しました

皆さんこんばんは。
皆さんお久しぶりです。生きています。仕事が忙しくて撮影はもちろん画像処理もできない日々です。

突然ですが、タイトルにもある通り SIGMA 135mm F1.8 DG HSM を購入しました。APO SONNAR 135mmにするか散々迷いましたが、前に買った 50mm F1.4 DG HSM が星撮りにとても良かったのでSIGMAにしました。

SIGMAのサイトに掲載されたMTF曲線から、SIGMA 135mm F1.8 DG HSMの性能は相当高そうですが、実際に撮ってみないとわからないところもあります。気になる方も多いかと思い、解像度の確認をした結果を紹介したいと思います。 本来なら星でテスト撮影したいのですが、今夜は天気が悪いので風景でのテスト撮影となりました。
カメラはD810A(フルサイズ)、三脚固定&レリーズ撮影です。中央部分と右下部分をF値を変えて比較しました。また、画像は等倍です。撮影対象は約400m離れた木々になります。ピントはオートフォーカスで合わせています。また画像処理ではシャープ処理やノイズ処理は一切しておりません。

☆ 解像度テスト(中央部分)
☆ f1.8(開放)
F18_中央

☆ f2.0
F20_中央

☆ f2.5
F25_中央

☆ f2.8
F28_中央

☆ f4.0
F40_中央
開放ではさすがに解像感がやや下がりますが、それでもかなり結像しているのではないでしょうか。
続いて右下部分。ちなみに右下ぎりぎりはやや手前になる桜になります。もう少し考えてフレーミングすれば良かった・・・。

☆ 解像度テスト(右下部分)
☆ f1.8(開放)
F18_右下

☆ f2.0
F20_右下

☆ f2.5
F25_右下

☆ f2.8
F28_右下

☆ f4.0
F40_右下
f2.8からは葉や木の枝がくっきりしてきます。f4.0にしてもあまり変わらない感じです。f2.8に絞れば周辺部も十分使えそうな気がします。ただ周辺減光は判りませんので、やはり、実際に星を撮ってみないと判らないところもありますね。

テストだけでは面白くないので、最後に桜の写真で締めたいと思います。全て開放で撮っています。

81L_1729

81L_1734

81L_1731

81L_1735


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