湘南の星空

~ 湘南から星のある風景を ~

南の回転花火

皆さんこんばんは。
このところ仕事が忙しくて先週撮った写真の処理がなかなかできないでいました。今日やっと処理しましたのでアップします。

20170304_M83
うみへび座とケンタウルス座の境界付近にある一応うみへび座のM83です。こちら側に銀河の面が向いているフェイスオンの美しい棒渦巻銀河です。距離にしておよそ1500万光年。腕に沿ってHⅡ領域がポツポツ見られ、星の生成が盛んであることがわかります。
この銀河はとても魅力的なのですが、南緯-30°と南天低い位置にあるので、今までは見向きもしませんでした。だって、南中高度が東京付近で約25°で、空の状態の影響をもろに受ける対象ですもん。

遠征前には空の状態が良かったらM83を撮る気でいましたが、着いたときはやや曇り。月が沈むころに北から晴れてきたのは良いのですが、雲が南に移動していました。これでは晴れる時間が短いかなぁと思ったのですが、結構早い時間で雲が抜けてくれました。しかもシーイングが良い感じでこれは解像度良いのが撮れるかも と気を取り直して撮影しました。透明度は普通でしたが意外に写ってくれました。諦めずに撮れて良かったです。

いつものM-GENでガイドしたのですが、M83の周りは明るい星が無いのかと思うほど画面に星が表れず。それでも何とか見つけてガイドできましたが、明るくなって撤収するときに原因判明しました。なんとガイドレンズ(KOWAの100mm/F2.8)の絞りを固定するねじが緩んでいたため、レンズを思いっきり絞っていたのでした。F11くらいだったかなぁ。撮影時時折ガイドが暴れたのですが、絞ったことによって星像が小さくなりすぎ、M-GENでの演算に狂いが生じのが原因のようです。そのせいで10枚ボツとなりました。ボツが無かったら3時間オーバーの露出だったのにぃ。
実は前回のバラ星雲の時も、星が暗いなぁと思っていたのです。この辺りから狂っていたみたいです。

撮影した画像を見ると、僅かですが低空に起因する大気による色ズレが確認できました。また、屈折特有の色ズレもあったので、Photoshop CCでRGB分解した後色ズレを補正してRGB合成しています。
画像処理で腕の部分の青とHⅡ領域の赤を特に強調しました。13cm砲にしては良く撮れたのではないかと自画自賛です(笑)。

【撮影データ】
■撮影日 / 撮影場所 / 気温
 2017年3月4日 / 千葉県大多喜町 / 2℃
■カメラ / レンズ
 Nikon D810A / FS128+REDUCER(焦点距離:700mm)
■ISO / 露光時間
 3200 / 300s×30枚
■ 赤道儀
 初代アトラクス+M-GEN
■SW
 RAP2(ダーク、フラット処理)
 CCDStack2(コンポジット処理)
 PixInsight(現像処理)
 FlatAide Pro
 Photoshop CC(色調調整、コントラスト調整等)
 Nik collection(最終仕上げ)
■その他
 ディザリング
 50%にトリミング(1400mm相当)
 ※FBの画像より、腕の青とHⅡ領域を強調しました。


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やっと撮れたバラ星雲

皆さんこんばんは。
昨夜は当初の天気予報が好転したので、千葉県まで出撃しました。月の入りが真夜中だったので春の銀河狙いです。これからボチボチ処理していきます。

さて今回紹介するのはバラ星雲です。
バラ星雲は2年ほど前に撮っていましたが、露光時間を稼げなくてあまり良い写真にはできていませんでした。当時を振り返ると、オートガイドシステムは持っておらず、寒空の下でガイド望遠鏡を覗きながらカチカチ補正して撮っていたのですね~。

前回より良いバラ星雲を撮影するにあたって、露光時間を稼ぐことと、暗い空で撮ることが条件でした。これまでは他の対象を撮ったりしたので、バラ星雲からは遠ざかっていました。

今回、「ゴゴハンキュウ」の呪文を唱えてガリバーに遠征!

☆ バラ星雲
20170221_バラ_RGB_ブログ
2年越し、やっと撮れました。撮影時は時折強風が吹いて、ガイドが流れた画像もあり9枚ほどボツにしています。時間にして2時間弱。まぁまぁ露光を稼げました。
バラ星雲の中心部って、外側と比較して青っぽいんですよね。今回はその色も出せました。

で、前にブログコメントでYOCCHANさんから「これをL画像にしてデジカメのカラー画像を混ぜたらどうなんでしょうかね。」といただいていたので、ナローの画像をL画像に加えて処理してみました。Hα画像をそのままL画像にすると、輝度が高すぎで色が出ませんでした(予想はしていたけど)。
Hαを今回撮ったRGB画像のLに加算平均し、うにゃうにゃこねくり回したのがこちら。

☆ バラ星雲(Hα追加)
20170221_バラ_HRGB_ブログ
中心部の青っぽさを損なわずに処理するのが大変でした。輝度情報が加わることで、バラの中心部を無理に強調することなく明るくすることができました。上のHαを使わない画像とは別の味わいですね。

【撮影データ】
■撮影日 / 撮影場所 / 気温
 2017年2月21日 / ガリバー / 0→-5℃
 2017年2月12日 / 自宅(鎌倉市) / 4→2℃
■カメラ / レンズ
 Nikon D810A / FS128+REDUCER(焦点距離:700mm)
■ISO / 露光時間
 3200 / 300s×21枚
 6400 / 900s×12枚
■ 赤道儀
 初代アトラクス+M-GEN
■SW
 RAP2(ダーク、フラット処理)
 CCDStack2(コンポジット処理)
 PixInsight(現像処理)
 Photoshop CC(色調調整、コントラスト調整等)
 Nik collection(最終仕上げ)
■その他
 Baader社 H-α7
 ディザリング(約3Pixel単位)

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マルカリアンチェ~ン再び

皆さんこんばんは。
先週の土曜日に千葉県大多喜町へ遠征した時のマルカリアンチェーンを紹介します。

1月に自宅でも撮ったのですが、露光時間が足りなくノイズも乗り綺麗に仕上げられませんでした。そのリベンジです。
撮影時の朝は、千葉方面が良い天気の予報でしたので、躊躇なく千葉へ車を走らせました。現地に着くとなんと雨!!! 日没ころには止み青空も見えてきましたが道路はびしょびしょ。それでも望遠鏡を組み立てました。
途中霧が発生したりレンズが曇ったりと大変でした。一応撮影はできましたが、夜露がすごいのなんの。撤収のころは鏡筒から滴がしたたり落ちるほど。いろいろ大変でした。

☆ マルカリアンチェーン
20170225_マルカリアン
露出は2時間に満たなかったのですが、良いシーイングと空の暗さできれいに炙りだせました。色も出したかったので彩度を高めにしています。M86の上のNGC4402や左のNGC4438の青や赤が出てきています。自分としては満足の仕上がりです。欲を言えば、もっと露光をかけてノイズ感を消したかったのですが、霧に阻まれてしまったので仕方ないですね。

そうそう、夜露によりデジタル温度計が壊れてしまいました。撮影後天日干ししても復活せず。すごい湿度でした。

【撮影データ】
■撮影日 / 撮影場所 / 気温
 2017年2月25日 / 千葉県大多喜町 / 不明
■カメラ / レンズ
 Nikon D810A / FS128+REDUCER(焦点距離:700mm)
■ISO / 露光時間
 3200 / 300s×20枚
■ 赤道儀
 初代アトラクス+M-GEN
■SW
 RAP2(ダーク、フラット処理)
 CCDStack2(コンポジット処理)
 PixInsight(現像処理)
 Photoshop CC(色調調整、コントラスト調整等)
 Nik collection(最終仕上げ)
■その他
 ディザリング

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ナローバンドで撮ったバラ星雲

皆さんこんばんは。
今回の新月期の土日は久しぶりに遠征することができました。いろいろなハプニングがあり大変な撮影となりましたが、やはり満天の星空の下での天体撮影は楽しいですね。今夜はぐっすり眠れそうです。

眠る前に写真をアップします。とは言っても、昨晩の写真ではありません。半月前に自宅で撮ったナロー(Hα)のバラ星雲です。

☆ バラ星雲(Hα)
20170212_バラ
3時間の露光をかけました。まぁ、自宅撮影なので撮影を開始したら基本放置で、コーヒー飲みながらのお手軽撮影です。
処理を始めた当初、ノイズの処理に悩みに悩んでいましたが、とある方に相談したら簡単に解決してしまいました。我ながら良い出来かと思っています。
自分としては、悩み解決によってナローの画像処理のハードルが一気に低くなりました。これならガンガン撮れます。ますます星撮りに忙しくなりそうな感じです。

【撮影データ】
■撮影日 / 撮影場所 / 気温
 2017年2月12日 / 自宅(鎌倉市) / 4→2℃
■カメラ / レンズ
 Nikon D810A / FS128+REDUCER(焦点距離:700mm)
■ISO / 露光時間
 6400 / 900s×12枚
■ 赤道儀
 初代アトラクス+M-GEN
■SW
 RAP2(ダーク、フラット処理)
 CCDStack2(コンポジット処理)
 PixInsight(現像処理)
 Photoshop CC(色調調整、コントラスト調整等)
■その他
 Baader社 H-α7
 ディザリング(約3Pixel単位)

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天体写真の画像処理5

皆さんこんばんは。
画像処理の第五回目です。今回で最後かな。
今回はNik Collectionを用いた画像調整です。天文ガイドなどに詳細は書かれているのですが、自分なりの処理方法を紹介します。Nik Collectionでは様々な処理ができ強調処理も手軽にできますが、方針をしっかりしておかないと方向性を見失いかねません。何を強調するのかをしっかり決めてから処理した方が良いでしょう。

☆ ベース画像
馬頭60
前回紹介したPhotoshop CCでの強調処理後にノイズ処理を行った画像になります。これをベースに処理をしていきます。
今回の処理では、分子雲の炙りはそこそこに微細構造をやや目立たせることにしました。ただし、これもやり過ぎると自然な感じが失われるので、柔らかさを残しつつ強調処理することを目指しました。

☆ Silver Efex 2を選択
馬頭61
フィルター > Nik Collection > Silver Efex 2
を選択します。するといろんなプリセットが出てきます。今回は微細構造をちょっと強調したいので、「高ストラクチャ(強)」を用いました。
これらの強調処理を行うとノイズも強調されるので、そのため前回ノイズ処理を行ったのです。

☆ Silver Efex 2「高ストラクチャ(強)」
馬頭62
処理が終わるとモノクロ画像になります。

☆ 輝度に変換
馬頭63
Silver Efex 2で処理した画像を「輝度」に変換します。Silver Efex 2の処理では輝度が上がるので、相対的に彩度が下がります。その結果色が浅くなった感じになります。

☆ 不透明度を調整
馬頭64
処理によっては効果がかかりすぎる場合もあります。不透明度スライダーで調整します。この画像では60%にしました。

☆ 星マスク適用
馬頭65
恒星や恒星のハロに効果がかかると、恒星がボテッとした感じになります。それを避けるために星マスクを使います。
ただ、単純に星マスクを使うとハロの部分はマスクしませんので、ブラシツールで色を黒、ブラシツールのぼかしを効かせて明るい恒星をポチポチします。

☆ 星マスクの効果
馬頭66
馬頭67
上が星マスク有り、下が星マスク無しになります。恒星の周りに効果が及んでいないことが判るかと思います。

☆ 色相・彩度調整
馬頭68
浅くなった彩度を上げます。

☆ カラーバランス調整
馬頭69
全体的に赤みが強くなったので、レベル補正でRのコントラストを下げました。
この後は最後の微調整として、強調処理によって現れたカブリ補正や、微恒星をキリリとさせるアンシャープマスク等を行い完成させます。

完成画像がこちら

☆ 馬頭星雲
20151014_馬頭星雲_再処理
撮影時に処理した画像と比較すると、カラーバランスが整っているかと思います。ちょっとだけ画像処理がうまくなったかも。


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